SOUNDPROOFING
木造アパートだから、音が響く?
部屋探しをしていて「木造」とあると、生活音が気になる人もいると思います。
しかし最近では、二重床など様々な工夫で遮音性を高めた木造住宅も増えてきました。
どんな対策をすると、音は伝わりにくくなるのでしょうか。
そもそも、生活音にはどんな種類がある?
集合住宅で気になる騒音というと、隣の部屋からの音、そして上の階からの音がよく挙げられます。
隣からの音は、建材の進化に伴って、築年数が新しめのお部屋ならほぼ気にならなくなってきている一方
上階からの音「床衝撃音」は、物件によってかなり聞こえ方が異なります。
この「床衝撃音」は
「LL」と「LH」と呼ばれる2つのグループに分けられます。
LL|コツン・カタン
- スプーンなどの小物を落とした音
- 椅子を引く音
- スリッパで歩く音
- 床表面の仕上げ材やクッション材が比較的効きやすい音
LH|ドン・ドスン
- 子どもが走る音
- 飛び跳ねる音
- 重いものを落としたときの音
- 床全体を揺らすため、表面の床材だけでは抑えにくい音
※LL:「軽量床衝撃音」、LH:「重量床衝撃音」
手ごわいのは「ドスン」と響く「LH」
LLは床の仕上げ材で改善しやすい一方、LHには床そのものの重さや硬さが関係します。
そのため、これまで「ドスン」という音の遮音は、業界内で中々難しい課題とされてきました。
クッションフロアや絨毯を敷くことはもちろん有効です。
でも、床そのものを揺れにくくすることと、その振動を下の階へ伝わりにくくすること。その両方を考えることで、根本的な改善が期待できます。
我々が選んだ高性能遮音床「SSBS」
アリア高砂北では、神島化学工業と三菱地所ホームが共同開発した高性能遮音床「SSBS」を採用しています。
これは
・普通の床の下にセメントでできた遮音床「SSボード」を敷く
・上下階をつなぐ縦の木材「吊木」をゴムダンパーがついた「SS高減衰吊木」に変える
という2つの方法で、揺れや音の低減を目指す仕組みです。

実験ではどのくらい静かになった?
神島化学工業が公開している試験では、SSボードを単品で施工した場合の重量床衝撃音レベル低減量は、8〜11dBでした。
特に、遮音が難しいとされる63Hz付近の低い音でも、約10dBの低減が確認されています。
さらに
SSボードとSS高減衰吊木の両方を使った実験では
業界最高基準の
重量床衝撃音「LH-45」
軽量床衝撃音「LL-45」という結果が出ています。

住み心地は見えない部分で決まる
床の中にどんな材料が使われているかは、部屋が完成すると見えなくなります。
間取り図や室内写真を見ただけでは、なかなか気づけない部分です。
それでも、生活音は、毎日の暮らしに関わります。だから、見た目や設備だけでなく、床の中のつくりにも目を向けました。
POINT
- 床衝撃音には、コツンと響くLLと、ドスンと響くLHがある
- LHは床全体を揺らすため、床表面だけでは抑えにくい
- アリア高砂北では、床衝撃音に配慮したSSBSを採用している
※本記事の内容は、決められた試験方法で確認された床衝撃音の遮断性能を示す数値です。実際の聞こえ方は、建物や部屋の条件、音の出方などによって異なります。